遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

女が惚れる女

2021.03.23

新地に行く。

蕎麦屋に入る。

すぐ、新地のママらしき着物姿の女性が入ってきた。

いいなあ。着物姿って。いいなあ。毅然とした女性って。

兄が言う。

「かなり老けとるぞ」

「きっと洋子より年下やで」

「いや。老けとる」

何歳か、でしか女性を測れない。

どれほどカッコいいか、どれほど粋か、上品かの眼力はない。

何歳か、だけだ。

 

帰り際、その女性が私に声かけてくれた。

「いつも見てます」

「お騒がせしてすみませんでした」と返事した。

私が男なら、男なら・・・

「あなたのお店に行って、一杯飲んで帰ります」と、女性についていっただろう。

きっとそうした。男なら。

 

カッコいい女を見たければ、北新地と京都先斗町に行けばいい。

でもそのカッコよさは、女にしか理解できない。。。

ああ・・・新地で遊びてぇ!

 

 

 

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