遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

エステティシャン、泣く

2021.03.12

すべてに過剰なエステティシャンに今日も通う。

「待ってたわぁ」と入口で立ってくれてた。

1時間で予約しても、夢中になって1時間半も施術する。

とにかく、熱い、のだ。

「次の予約はな、100分のマッサージにしなさい」

で、初マッサージだ。

 

「肩が痛くなくなったら、どんな人生が待ってるかなーっ」に、

「やめて。やめて。涙が出るわ」と泣き出すエステティシャン。

「人生はそういう風に時間を使っちゃだめ。人生は楽しむためにあるのに、痛みを和らげるために生きるやなんて・・・」と過剰に嘆く。

 

「悔しいわ。悔しいわ。またツボが見つからなかった」

そして、「今日予約して帰ったら、プラス10分のサービスタイムが加算されるで」と教えてくれる。

「大丈夫。今日だってもうサービスしてくれてると思う」

時間を見たら、40分オーバーもやってくれてる。何時間に設定しても、オーバーするんだ。時間も過剰だ。

 

昨日、自宅に来てくれるマッサージ師を兄嫁に紹介した。

「マッサージと、オイルリンパマッサージと、2時間してもらったわ!」と兄嫁からメール。

ああ、よほど疲れてるんだなぁ、とわかる。

オーダーの仕方、予約の頻度。客が何も語らなくても、その人が辛いかどうか、わかる。

やたらと通う私から、過剰なエステティシャンには何が分かったのだろう・・・。

 

 

 

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