実家に行った。

いつものように兄嫁が聞いてくる。

「ご飯食べるんでしょ？」

ここから先が今までと違う。

「この手羽先、コンビニのだけど美味しいよー」

・・・コンビニ？！・・・私が最も避けてる場所。

「味噌汁いる？　インスタントやけど」

兄が真剣に私に言う

「美味いぞーーー」

どうなってしまったんだ。いったい。

タンパク質は手羽先しかない。添加物だらけの食材。。。

手作り料理はどこにいったんだ！

年を取るとはこういうことだ。

手作りが面倒。手軽で美味いコンビニやインスタントになる。

ここに健康への落とし穴があることには気づかない。

私は下手くそだけど、味噌汁は昆布とイリコで取る。

まずいよ。そりゃ。インスタントのほうが美味しいに決まってる。だって、美味しく作ってあるもの。

私の手料理はまじマズい。でもそれは健康にいいと同義語だ。

はじめて、マズい料理を誇らしく思えたよ。

胸張ってここに宣言する。

私の料理は、まずい！

私は安直なおいしさに、騙されない。

私は本物しか許さない！