遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

クリスマスイブの夜

2020.12.24

毎年、ちゃんとイブは食事会をしている。

私は買い出し役。

梅田の百貨店を3つ、駆け巡る。

お客さんはみんな、よく知ってるんだ。

おいしいケーキ屋の前には長蛇の列。

人気のチキンのお店は、午後には売り切れ。

で、おいしくなさそーなケーキ屋さんは、列作ってないんだ。

みんな、よく知ってるんだ。

その混乱ぶりは、まるで戦後の闇市だ。・・・知らんけど。

 

 

もう、途中でワケわからんなって、結局、巨大なチキン、大きすぎるケーキ。

で、このあたりから脳が混乱しだして、パイ生地のシチュー。サラダ。

もう意識を失いだしてからは、キムチチジミ。ナムル。キムチセット。・・・海苔巻き。

いったい、何の料理かワケわからんなった。

 

 

一応、メリークリスマースとか、叫びながら、チキンほうばった。

「なんで、キムチ?」とか、みんな私を責めるけど、並んでみろよ。

だーれも並んでない店で、息つぎするように、買いたくなるんだから。

クリスマスに、誰も並んでないのは、キムチ屋さんだけだったんだから。

・・・で、キムチ買って、一番首傾げてるのは、私なんだから。

 

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