遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

泣く映画

2020.12.02

とても感動する映画を見た。

 

男友達にカフェで感想を喋っていると、感動がよみがえって泣いてしまった。

「認知症のお母さんと、カラオケ行って、そこで、息子が、スルメをお母さんに裂いてあげるんだ・・・(嗚咽)」

「遙さん、僕のシフォンケーキ食べてください」

「嫌。パサパサしてる。それで、カラオケ歌っても楽しくないんだ。振り返るとお母さん、寝てるんだ・・・(両手で顔を覆って泣く)」

「遙さん、お店の人が、遙さんのカフェオレに、泡でサンタさん書いてくれましたよ」

「わかってる。それで、酔って寝たら、お母さん、翌朝、徘徊して、いないんだ(号泣)」

「遙さん、あの犬、立ったら2メートルあるでしょうね」

「あれは、人間が犬、と勝手に呼んでるだけで、あれはな、馬や。それでな、認知症のお母さん探すのに、お金かかるんですか、って主人公が言うんや(泣きすぎてしゃっくり)。な、この後、焼肉いけへんか?」

 

焼肉屋で。。。

「それでな、徘徊したお母さんが、見つかるねんけど、息子はな、精神を病んでしまってな、お母さんが誰がわかれへんねん(ずーーーっと、泣いてる)」

「遙さん、はらみと、赤身と、てっちゃんでいいですか」

「ええよ。それでな、精神を病んだほうがな、とても主人公は生き生きと生きられるねん(おしぼりで顔を覆う)」

「遙さん、酒飲んだから、僕、送って帰ります」

「コンビニで降ろして、牛乳買うわ」

「心配やから、コンビニもついていきます」

「頭痛がする」

「遙さん、泣きすぎと、酒のせいです。で、遙さん、牛乳じゃないんですか? なんで体温計買うんですか?」

「買いたくなったからや。それでな、精神を病んだ世界で生きるのと、過酷な現実社会で生きるのと、どっちが幸せなんかなぁ、という、そういう映画なんや(鼻をすする)」

 

帰宅後、電話。

「遙さん、大丈夫ですか」

「大丈夫や。朝まででも喋れる」

 

幸せとは何か・・・

少なくとも、このブログの私は幸せに映っているに違いない・・・。

 

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