遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

バレエ女子がやってくる

2020.11.30

最近、土日はバレエ女子がくる。

料理にくる。

電話が鳴った。

「洋子ちゃん、トマトピューレあるか?」

「ピ・・・ピュー?」

「ホールトマト缶はあるか?」

「ない」

「もうっ。じゃあ、トマトジュースでええわ」

「か・・・買ってくる!」

「もうっ・・・買わんでええわっ。水でええわ! 玉ねぎならあるか?」

「あるっ」

「千切りわかるか?」

「わかる!」

「できるか?」

「できる! 一個? 二個? 何個? なんこ~っ?」

・・・電話切れた。

なんこ~~~っ!

 

友達ついた。

「一個だけ玉ねぎ切ったよ」

「二個やっ」

「じゃあ、切る。今」

「・・・・洋子ちゃん、千切りできるやん。遅いけど。もっとできひんか思った」

やろ? できるねん。遅いけど。

「貸して。次、私する」

すっげー早く、ピーマン切った。

「早いな」

・・・無視された。

「洋子ちゃん。これが、紅茶や」

「紅茶は、わかるっ!!」

 

皆、私をなんだと思っているのだろう・・・。

 

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