ホテルのブッフェタイム。

かなりご高齢のご夫婦と、おそらくその長男。

お父さんと長男は顔がそっくり。

そんな観察をしながら朝食を食べる。

添い遂げ続けた夫婦は、会話ゼロ。

それが添い遂げ続ける、ということなんだろうなと想像する。

会話の必要がない。

新たな理解を必要もしない。

関心もない。

そういう両親をホテルで宿泊させる息子。

親孝行だ。。。

息子もまた両親と会話がない。

家族とはそういうものかもしれない。

兄弟はいい。

家族というより、同窓生だ。

家族はただ、同じ教室という枠組み。

会うと同窓会だから、近況報告という会話がある。

「俺、孫できてん」

「関心ない」

という会話がある。

ひょっとしたら、夫婦より、兄弟のほうが会話がある。