遙日記
『国宝』観ました?
2025.06.30
はいっ。『国宝』観てきましたっ。
興行一位なだけあって、素敵な映画でした。
この作品は任侠、歌舞伎、日本舞踊と専門世界を股にかける。
そして、任侠以外は、私の青春の世界だ。
そこに嘘くささを感じたら、鑑賞にブレーキがかかる。
日本舞踊は振りまで覚えてる。
歌舞伎の世界は、私のデビューが玉三郎さんや歌右衛門さん。
私は黒子だ(笑)。
そこから青春は歌舞伎俳優さんたちと過ごすことになる。
そこの匂いや空気を肌感覚で覚えてる。
そんな私が観て思ったのは・・・
よく頑張ってここまで持って来たなぁ・・・だ。
特に日本舞踊は振りは移せても、所作や姿、佇まいは難しい。
間違えば、陳腐になるが、よく頑張った感がある。
キャスティングはどちらの主演級も美形で遜色ない。
そこに無理がある場合、背後に、プロダクションの権力がある。
作品本来のメッセージは、プロダクションの「このタレント売りたい」欲望が邪魔する。
『国宝』はいい。
こんなんを作りたい、という思いが、邪魔されず完成した。
そこに拍手を送りたい。