遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

あり得ない喜び

2025.05.12

ディナーショーに行く。

ステージから降りてきたスターさんが客席を歩く。

私をじっと見つめるスターさん。

遠くから確実に私に向かって歩いてくる。

美しいお顔と、軍服姿.

満面の笑みで、歌を歌いながら。

その人が私の手を握り、顔を私に近づける・・・。

 

 

ど・・・どーしたらええんーーーー?

 

 

発狂しそうな喜びとはこのことだ。

その瞬間、会場の900個の羨望の視線が突き刺さる。

そう。

喜びとはこのことだ。

美しい人が、遠くから笑顔で私を見つめ、距離を縮め手を握る。

それだけで「死んでもいい」と感じる。

のけぞる私の背後を友人がビール瓶やグラスを必死に片づける。

興奮しすぎて、寝れない夜が続く。

永遠のスター。紫苑ゆうさんに、乾杯。

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