宝塚三昧である。

こういう趣味があってよかった。

歓声を上げる。一種の興奮状態で過ごす。

そんな精神状態にしてくれる趣味はなかなかない。

「私を1.5秒、スターさんは見てくれた」と連れが言う。

「でも、ヨーコさんのことを2秒見た」と連れは悔しがる。

興奮して顔はずっとピンク色だ。

今日はジェンヌさんたちと食事する。

みな、声がでかい。

「私もそんなデカい声がほしい」と私。

「声の大きさは、生命力と比例するで」と教えてくれる。

「だからっ。デカい声がほしい！」と訴える。

声帯を使い込んできた人の声は違う。

私にとって、ときめきは宝塚にあり、憧れはジェンヌにある。

現役スターさんが素敵なのは当たり前だけど、

引退後の彼女たちのエネルギーには、叶わなさを感じる。

ああ、自分にもこんなエネルギーがあれば・・

いつも、毎回、そう思って帰宅する今日。