遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

男友達を叱る夜

2023.09.28

大勢で宴会した時、長年の男友達に頼んだ。

「テキトーにメニュー決めて。時間がないから」

友はいつまでもメニューとにらめっこしてる。

「はやくっ」と小声でせかしつつ、皆と喋る。

「まだっ!?」と、声にトゲが入り出す。

業を煮やして、隣に座る男友達にもせかす。

「とっとと二人でテキトーに注文すんのよっ」

私の声は怒ってる。

 

帰宅後、反省会をする。

「なんでさ、注文にあれだけ時間がかかるわけ」

「それが・・」と男友達は申し訳なさそうに言う。

「目が・・・見えないんです。老眼で。メニューの文字が・・」

なさけない。

 

 

私だって見えないから頼んだんだよっ

 

 

私が見えない歳には、友達も見えないのだ。

「でさっ。なんでフツーの寿司とか頼めばいいのに、みんな腹減ってるのにさ、馬刺しとかクジラとか頼むわけっ。やたら高くついた割に、腹膨れないじゃんよおっ」

ダメだしが終わらない夜。。。

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