なんということだ・・

天神祭りに、人混みに巻き込まれて友達と会えない・・

梨泰院の事件がよぎるくらいの混雑だ。

花火までに会おうと言ってたのに、会えない。

携帯も通じない。

そうか。こういうことになるのか。

ハラハラしてたら、友達が私を見つけた。

友達は、浴衣を着て来てくれてた。私はジャージだ。

友達は、浴衣が汗でビチョビチョで、手には私への土産持って、髪もお洒落にアップして、そして・・

・・・満面の笑みだった・・・

その額には玉のように汗が噴き出ていた。

ああ、ああ、なんということだ。

こんなに人混みの人災めいた思いをしながら、40分間も私を探し、でも会えたら、怒ることも愚痴ることもなく、

笑顔だ。サイコーの笑顔だ。

群衆の中で知人を見つけることの難しさ。

「なんでこんなとこで待ち合わせやねんっ」と怒らない優しさ。

花火より、私は友達の笑顔がずっと眩しい。