遙日記
今夜想うこと
2023.06.03
「僕からはいっさい話を振りません。そのかわり、君から何を喋ってくれてもいいです」
自由に発言する私自身のキャラが誕生した、第一回目生放送直前の瞬間だ。
産ませたのは、上岡龍太郎氏。
「何を喋っていいかわからない」
「なら、何を喋っていいかわからない、と、喋れ」
それを育ててくれたのも上岡龍太郎氏。
「次の仕事来たけど、引き受けていいかわからない」
「仕事をできるできないで選ぶのは素人。どんな仕事でもできるのがプロ」
プロとは何かを教えてくれた。
「君はカネ儲けできんよ。タレントは売れても大量生産できん。家一軒買ってしまいの職業についたことを覚えておきなさい」
タレントの経済的限界も教わった。
20代でどんな大人に出会い、育ててもらうかはその後の人生を左右する。
きっと私は、最初の番組を上岡龍太郎氏とコンビ組んだことで、運の9割を使ったと思う。