遙日記
過去に戻れない
2023.05.19
子供の頃成長したこの混沌とした家。
雑多なモノにあふれ、あらゆるモノが斜めや傾いて置かれてる。
大人になった自分が、モノがないとか真っ直ぐ置くとかいう生活を確立すると、
混沌に慣れない。
無地が好きな自分としては、どこを見ても柄モノが慣れない。
キッチンには常にアリがおり、
洗面所にはクモがおり、
朝はブロッコリーを食べるというのに、
「インゲン茹でたからね」という姉がおり、
あらゆることが自分の想定では運ばない。
暮らしを見るとその人が見える。
その人にとっては当然の置き場が、
私なんかには、「なぜだっ」という場所にある。
生まれ育った場所、というのはきっとない。
もう、育ってしまったのだ。
生まれた場所で過ごして思う。
過去には戻れない。
文学かっ。