遙日記
もったいない女
2023.05.14
20年前から通う中華料理屋さんに行く。
コロナ期を乗り越え、店舗は半分の小ささになった。
傷を負いながら生き残った負傷兵みたいだと思った。
経営者にとって、コロナ期は戦禍に等しい。
よく生き残ってくれてたものだ。
この春、お気に入りの店が4件、閉鎖した。
あの時期を乗り越えたのに、これからだというのに。
そこで力尽きる姿を見た。
ダンス仲間と食事だ。
「洋子ちゃん、今日素顔やろ」
「うん」
「化粧の顔見て、もったいないなと皆で言うててん」
「・・・化粧したのに?もったいない?残念ってこと?」
「そう」
爆笑した。
メイクキメて参加するほどに、皆は、残念だと思ってたんだ。
「もったいない女、で、小説書けるな」と励まされる。。。