歯医者さんでの会話。

「神経が生きてるじゃないか。なのに歯が動く・・・」

歯医者さんは探偵のように痛みの原因を探る。

「普通、動く歯なら神経も死んでる。ヒビから細菌が侵入し神経に炎症を起こして死ぬ。君の場合、神経が生きてるのに動く」

「つまりは？」

「つまりは急性だ。何か硬いものを噛んで、根っこの神経が圧迫され炎症を起こした。細菌やなく炎症を起こすほどの圧迫だ」

それがなにか。歯医者さんは思案する。

「原因が歯ぎしりならマウスピースだ」

「先生。思い当たります・・・」

「心当たりあるか？　いったい何を噛み締めたんや」

「ミルキーです」

「み・・・ミルキー！？」

「明治キャラメルも。どちらも一袋一気食いで。噛みました」

歯医者さんは「ぐええええ」と声にならない声を出す。

「なんで、ミルキー？　なんでキャラメル？」

「・・・噛みたいから」

歯医者さんは真顔で聞く。

「ミルキーと歯とどっちが大事？」

「歯」

「じゃあ、ミルキー、諦めよか」

原因が分かり、神経の炎症止めした。

歯が痛くない。ハッピーだっ。

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